, Hisayoshi Muramatsu

概要


本研究紹介は食品包装の袋に意図せず生じた穴やシール不良を検知する空気漏れ検知装置と異常非周期力検知アルゴリズムについて提案した村松らの論文[1]について紹介する.より詳細に興味がある場合は参考文献に記載する論文[1]を読んでいただきたい.


以下に,動画とともに概要を説明する. 動画では,左から流れてくる包装をリニアモータが上から押し込み検査をしている. そして,リニアモータが出力した力と実際の位置から袋からの反力を推定し,反力に含まれる突発的な非周期力を異常力として検出する. この異常力が規定値を超えた場合,袋に空気漏れが生じているとして,LEDランプが赤くなり異常を知らせるようになっている.



装置


空気漏れ検知装置は以下のように構成されており,コンベアが袋を運搬し,一袋ずつリニアモータによって押し込み検査がされるよう構成されている.


質問等


本技術に関する質問や共同研究などに興味がある方は村松(muramatsu (at) hiroshima-u.ac.jp)までお気軽にご連絡ください.


参考文献


[1] Hisayoshi Muramatsu, Yuta Kakimi, Issei Takeuchi, and Seiichiro Katsura, “Package Leak Detection Based on Aperiodic Anomaly Extraction,” IEEE Journal of Emerging and Selected Topics in Industrial Electronics, vol. 2, no. 3, pp. 363–370, Jul. 2021.
[IEEE Xplore][DOI: 10.1109/JESTIE.2021.3056692][Research Gate],

BibTex@ARTICLE{9345964,
author={Muramatsu, Hisayoshi and Kakimi, Yuta and Takeuchi, Issei and Katsura, Seiichiro},
journal={IEEE Journal of Emerging and Selected Topics in Industrial Electronics},
title={Package Leak Detection Based on Aperiodic Anomaly Extraction},
year={2021},
volume={2},
number={3},
pages={363-370},
month = {Jul.},
year = {2021}}
概要紹介周期/非周期分離フィルタを食品包装の穴や包装異常検知に応用した論文.リニアモータを用いた包装の押し込み検査機を開発し,包装の押し込み検査とその反力の力センサレス推定を行なった.本研究は空気漏れが生じている包装物体のモデルに基づき推定力の微分値を漏れ検知に利用した.さらに,計測環境および検査対象の変化に対して堅牢な検知を実現するため,推定力の微分値の非周期成分を周期/非周期分離フィルタにより抽出した.開発したリニアモータを用いた包装の押し込み検査機を利用し,推定力の微分値の非周期成分を用いた漏れ検知の精度を検証した.